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だから楽しいんじゃない?

~ビーバッパルーラ!~舞台BACKBEAT感想

遡ること1週間、6/7に池袋の東京芸術劇場プレイハウスにて公演されていた舞台「BACKBEAT」を観劇しました。




私の自担、A.B.C-Z戸塚祥太さんが主演を務める作品。

毎年恒例、春の戸塚さん主演舞台の2019バージョンだという軽い気持ちで見に行きました。
とはいえ私は戸塚さんのストレートプレイはこれが初めて。少し緊張しながら観ました。

以下、ネタバレを含みます。































•ストーリーについて

舞台は1960年のイギリス、リバプールとドイツ、ハンブルク
レコードデビュー前のビートルズと、当時ベースを担当していたスチュアート・サトクリフ(戸塚さん)、そしてスチュアートと恋仲となるアストリッドのお話。

私は恥ずかしながらビートルズに関する知識はゼロに等しかったのですが、そんな私でも楽しめるくらい、メンバー間の関係性は表現されていたかな、と思います。


原作映画を見ていないので今度絶対見る。






•演奏について

生演奏ということは聞いていましたが、とても迫力があってすごかった(語彙力)

辰巳くんと戸塚さんがそれぞれギター、ベース未経験なことは知っていましたが、それ以外の出演者の方は楽器のプロをキャスティングしていると思っていたので、初心者だったり、ポールに合わせて利き手と逆の手で演奏したりしていたと聞いてたまげた。
それくらい息のあった演奏だったし、良い意味で綺麗すぎず、18歳の5人の荒削り感が出ていた気がします。

30代の俳優さんが18歳の役を演じるというのは映画やテレビドラマでは稀ですが、舞台の醍醐味だなあと個人的には感じていて、それでもやはり一回り年下の役というのは「おお、、厳しいな、、、」となることも多いのですが、今回はとてもすんなり受け入れることができました。
演奏だけがその要因とは言いませんが、一役買っていたことは間違いないでしょう。

5人が楽器を持ったときに感じられるエネルギーがとても強くて引き込まれた。
前述した通り私はビートルズに疎かったのですが、そんな私でもわかる曲があったり、同じ曲をアレンジを変更して何度か演奏したりしていたので、温度感に取り残されることなく楽しむことができました。




•所感
まだあまり考えをまとめられていないところもあり、そのまま「所感」です。


演奏についてのところでも書いたけど、「18歳の少年5人」の不安定感がとても美しく映った。それぞれにやってることがめちゃくちゃで、でも音楽が好きだ!とか芸術が好きだ!という気持ちがちゃんとあって。
「俺が一番」「俺が正しい」と全員が過信しているからこそのギスギス感。
芸術において、残念なことに才能というものはとても大きく作用する。それに気がつき始める頃だと思う。スチュには絵の才能があり、その才能は潰すのは勿体無さすぎること、ジョンにはやはり求心力があって、「リーダーなんかは決めていないけど気がついたらリーダーにされてる」こと、そしてピートのドラム技術があるずば抜けていること。
芸術家にはその才能を発掘されずに生涯を送る者もあるが、スチュやジョンの場合はそうではない。持てるものの大きさに本人が追いつけていないような、そんな歪さを感じました。


次にスチュアートとジョンについて、
オタクの語彙力で簡潔に説明するならば、ジョンは絶対にスチュの全肯定タイプの強火オタク。
ただしオタクとアイドルのそれと圧倒的に違うのは(オタクと比較するなよ)、スチュもまたジョンに全権の信頼を置いていることだと思います。
ジョンはスチュの何もかもが大好きで、憧れで、とんでもない才能を持つスチュのことが大切だけど、絵画の道へスチュが進めばもうジョンの元に引き止めてはおけないわけで、
海辺のシーンでようやく決心がついたんだと思ったし、海辺のシーンはとても清々しかった。

そしてスチュアートとアストリッド
2人が出会ったくらいの時点ではアストリッドがとにかく魔性の女だーー( ;∀;)と思ったし、クラウスのことが可哀想で可哀想で仕方なかったけど、最終的に2人の間には確実に愛があった。
個人的な見解だけど、スチュアートに、ハンブルクに来てからビートルズとしての活動を続けたいと思わせたのも、画家としての道を歩みたいと思わせたのもどちらのアストリッドであるということがとても面白いと思いました。
スチュアートはアストリッドに対してLove Me Tenderを歌います。それがアストリッドに対する告白なのです。芸術とは自己表現の一種なので、スチュアートは自らの表現方法を2つ持っているにもかかわらず、音楽を選択した。
スチュアートの中に占める音楽の割合、ビートルズの割合、ジョンの割合ってどれくらいだったんだろうか、と気になるシーンでもありました。


最後に、これは作品の内容とは関係なく、スチュアートを宿らせた戸塚さんがとても楽しそうに見えた。
スチュアートはベースを弾いているときは基本後ろを向いて、サングラスをしてカッコつけていて、ずっと鏡見てるし、私としてはムカつくし、そもそも演奏もレコーディングもすっぽかすとか何やってんだよこいつ💢💢と戸塚担のくせにスチュに怒り散らかしてピートに担降り()しようかと思ったくらいなんですけど、
海辺のシーンで全て帳消しになった。あの面倒な感じ、役者と役を重ねて良いかどうかは賛否色々だと思うんですけど、私の好きな、戸塚さんの"面倒な"思考回路か見られた気がして、結果的に大好きです。(チョロオタかよ)

















と、ここまで探り探り(たまにふざけつつ)書いてきましたが、書いてくうちに整理できるかなーと思っていた感想が全く整理できませんでした。
今回もとっちらかって申し訳ないです。



ビートルズについてもう少し勉強して出直したいと思います。


















千秋楽までカンパニーの皆さんが無事に走りきれるよう、幸運を祈っています。